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少数民族ナナイ人のシカチアリャン村
ハバロフスクから北東70キロ、アムール川沿いの小高い岸には少数民族ナナイ人のシカチアリャン村があります。現在、村の人口は約800人です。その近くの川岸には新石器時代の初期のものと思われる岩石画があります。夏場、村の岸辺から小型ボートに乗り、5分ほどで大きな岩が転がる岸辺に着きます。黒々とした岩には動物や鳥や人の顔その他の模様が刻み込まれています。ここには、意味のわからない模様、様々な岩石画が約300点、点在しています。この遺跡は考古学に関心を持つ方々にとってきわめて興味深い場所です。
このシカチアリャンの遺跡群を日本に紹介したのは、80年ほど前、この地を訪れた民俗学者の鳥居龍蔵です。
村の近くには、ナナイ人の生活を 紹介する屋外民俗博物館があり、その敷地の中には日本の竪穴式住居のような家屋の模型や、19世紀の原住民の家屋の模型等が展示されています。
ナナイ人は古くからアムー ル川とウスリー川(烏蘇里江)やスンガリー川(松花江)の合流する地域を中心にロ中両国にまたがって居住しています。ロシア領内では「ナナイ」という民族名で人口約1万2千人、中国領内では「ホジェン」という民族名で約4200人が暮らしています。ナナイ人は伝統的には漁業を生業の基礎にしてきたツングース系の少数民族です。川から得られるチョウザメ、サケ・マス類、ナマズなどを食糧にするばかりでなく、これらの川魚を衣服や靴に仕立ててるなど素材として巧みに活用し、「魚皮文化」と呼ばれるほど、優れた工芸技術を持っています。また、シャーマニズムを信仰するナナイ人は熊に対する信仰も重視し、ことに小熊を一定期間飼育し、その霊を山の神のもとに返す『熊送り儀礼』行っています。
ハバロフスク州には人口約2万人に及ぶナナイ自治区があり、その首府はアムール沿いに位置するトローイツコィエ村です。トローイツコィエ村にはナナイ人の生活、習慣などを紹介する郷土誌小博物館があります。ハバロフスクからトローイツコィエ村への日帰りツアーで行くには、水中翼船が最も便利で、片道約3時間です。
ナナイ人自治区の中心地トローイツコィエ村
ハバロフスク州には人口約2万人に及ぶナナイ人自治区があり、その首府はアムール沿いに位置するトローイツコィエ村です。トローイツコィエ村にはナナイ人の生活、習慣などを紹介する郷土誌小博物館があります。ハバロフスクからトローイツコィエ村へ日帰りツアーで行くには、水中翼船が最も便利で、片道約3時間です。トローイツコィエ村の西側にはジャーリと呼ばれるかなり古い村が隣接しており、ここでは、チンギスカンが来襲した13世紀までは、文化の高い都市が栄えていました。20世紀の終わりごろに行われた発掘の結果、溶鉱炉や青銅の製品など、女真文化のさまざまな出土品が発見されました。少数民族の歴史と文化を理解するには、ジャーリ村の発掘現場の見学が最適のポイントです。
またこの村には、ナナイ人の文化センターと呼ばれる文化会館があります。観光に来られる方々は、少数民族が作った民芸品の展示即売会やナナイ人の民族舞踊と歌のコンサートが楽しめます。トローイツコィエ村から30分ほど専用車で行くとサケ・マス類の養殖放流を行う孵化場を見ることができます。しかし、稚魚の養殖の季節が限られており、孵化を9月から始め、5月ごろ稚魚をアムール川へ放流するため、夏場にはこの孵化場の見学はできません。
小動物園
中心街から北約20キロのところにあります。2002年にオープンした、ロシア極東地域の動物界を比較的に広く紹介する小動物園です。ヒグマ、ホッキョクグマ、トナカイ、ノロジカ、オオカミ、キツネ、オオヤマネコなど、ツンドラ地帯やタイガ密林地帯に住む約30種類の野生動物が集められています。珍しい動物の中では、カナダから連れてきた赤いオオカミが特に興味深いものです。また去年この動物園に沿海州の野生動物リハビリテーションセンターで誕生したアムール虎の赤ちゃん2頭が送られてきました。
この動物園は年々拡張される予定です。またその近くには市民に最も愛されている、「ワローネジn錘劫」と呼ばれるアムール川沿いのピクニック・ゾーンが広がっています。ここには夏季保養所や子供のキャンプ場がたくさんあります。
森林博物館
中心部から南方約20キロ離れているかなり大きい博物館です。インツーリスト・ホテルからバスで工業地帯を通過して1時間ほど乗っていくと、未知の自然が楽しめる郊外ロッジに着きます。極東ロシアの自然、天然資源などを紹介するこの博物館は1998年に創立されました。森林公園の小道を20分歩く間に極東ロシアに生育している300種にも及んだ樹木・潅木を見ることができます。北方の森林に興味のある方々には特に面白い場所です。
その近くにはおいしいロシアウオッカを作っている工場があり、この工場の見学もできます。ウオッカを作り、ビンに詰め、風味試験をしている工場見学のハイライトは2-3種類のウオッカの利き酒です。ウオッカのすばらしい味と高い品質は良質な小麦、豊富な地下水の使用によるものです。独特の風味づけのために薬草のエキスも入れます。
ユダヤ自治州の首府ビロビジャン
ハバロフスクからシベリア鉄道の普通列車に乗ってアムール川を渡れば、西方約170キロのところにビロビジャンという町があります。人口約8万人に及ぶビロビジャン市は、ロシア極東ユダヤ自治州の州都です。
ビロビジャンへの日帰り小旅行は、シベリア横断鉄道の列車を一度体験してみたい方々に特に面白いものです。1930年代にスターリンの命令によって創立されたユダヤ州には現在、ロシア人、ユダヤ人、ウクライナ人その他の旧ソ連の民族の人々が住んでいます。市内にはユダヤ語(イディッシュ語)を教える中学校、聖ヤコブと呼ばれるユダヤ教の寺院、ユダヤ音楽劇場など、ユダヤ文化施設がたくさんあります。また、ユダヤ自治州の自然、歴史、文化などを紹介する郷土誌博物館、また美術館もあります。ビロビジャン市は新潟県豊栄市と姉妹都市になっています。
大へフツィール自然保護区
ハバロフスクの町は中緯度混交林と高緯度針葉樹林との境目に位置しているため、ハバロフスク周辺の森林は南部地域が独特な混交密林で、北部はシベリアの典型的な針葉樹林です。ハバロフスクから南約30キロのところには、へフツィール山脈が伸び、その両傾斜面に広がっているタイガ密林は自然保護区になっています。ヘフツィール森林には興味深い植物が多く、樹木と潅木の種類が150種、草の種類は500種以上に及んでいます。北方のジャングルと呼ばれるへフツィール森林の植物には北と南の種類が混じっており、朝鮮五葉、アカマツを初めとする針葉樹と並んで、様々な種類のカンバ、満州タモ、カエデ、オニグルミ、野生葡萄などを見ることができます。薬草も多く、その中で最も貴重なのはエゾウコギの仲間のエレウテロコック、朝鮮人参、タラの木、朝鮮五味子などです。ヘフツィールの動物界もきわめて多様で、ここには北方の動物黒テン、ヒグマ、キツネと隣り合って、南の動物アムール虎、アカジカ、 ツキノワグマなども住んでいます。
自然保護区内のブィチーハ村の近くにはピクニックゾーンがあり、大自然の中でバーベキューや森林浴が楽しめます。またブィチーハ村にはタイガ密林の動植物界を紹介する自然小博物館もあります。
大へフツィール自然保護区の西部をアムール川の支流ウスリー川が流れています。川沿いにはロ中国境地帯が伸びており、この地帯にはカザケービチェボ村が接しています。ウスリー川の対岸には中国の最東端の地点黒龍江省撫遠県烏蘇鎮があります。国境地区のカザケービチェボ村は、通常立ち入り禁止地帯ですが、事前に通行許可証をもらえば、この村への訪問も可能です。
野生動物リハビリテーションセンター
ハバロフスクから南約90キロ離れたクトゥーゾフカ村の近くには、「ウチョース」と呼ばれる野生動物リハビリセンターがあり、ここには怪我をしたヒグマ、ツキノワグマ、鹿、キツネなど、タイガ密林に住む野生動物が収容され、治療を受けています。その中で特に目立っているのはリューティ(残酷)という綽名をつけられたアムール虎です。ここから5キロのところには、樹齢1000年を超えるイチイ(オンコ)林があります。
ここは、グループでピクニックやロシア風蒸し風呂(サウナ)や森林浴などを、ゆったりと楽しめる自然あふれる場所です。
中国の最東端の町撫遠鎮

撫遠鎮はハバロフスクから65キロ、アムール川上流の右岸に広がっている人口約6万人の町です。撫遠鎮は中国最東端の、風光明媚なところにあり、ここでは中国の本当の田舎の雰囲気を味わえます。1992年には撫遠はロシア人観光客のために開放され、2000年にはロシア方面から旅行に来る第三国の観光客のためにも開放されました。ハバロフスクから撫遠に行くには、「ポレーシェ19号」形水中翼船が最も早く、片道約1時間半です。
撫遠の主なみどころ:
1)撫遠山の展望台、
2)大市場、
3)白四爺廟と呼ばれる道教・儒教のお寺、
4)寮金時代墓群遺址や莽吉塔古城遺址、
5)大力湖、
6)中国で最も早く日の出を迎える烏蘇鎮、
7)三江低湿地自然保護区、
8)チョウザメの養殖放流を行う国営農場などです。
アムール川とスンガリ川の合流点にある中国の町同江市
同江市(同江/ドウコウ、中国名 TONGJIANGトンチャン)は黒竜江省東北部にある人口10万以上の町で、アムール川とスンガリ川の合流点の右岸に広がっています。同江市はユダヤ人自治州の首府ビロビジャンの南約120キロ、ハバロフスクの西南約270キロのところにあるアムール川上流の町です。ここは黒竜江の同江市と海南省の三亜市を結ぶ、中国最長の全長約5500キロの同三高速道路北の玄関です。この高速道路を南下すると、ハルビン、長春、瀋陽、北京、三亜などへ旅が楽しめます。同江市は、ツーリズム発展のための著しい潜在能力を秘めています。町周辺では中国東北部にしか見られない風光明媚な風景が楽しめます。
ハバロフスクから同江へ行くには、まず水中翼船で撫遠まで1時間半ぐらい行って、それから観光バスに乗って高速道路を走って同江まで約3時間です。ハバロフスクへ起こしの際は、国境を越えた中国側への1泊2日の魅力的なツアーにも是非参加いただき、中国北部の真珠と呼ばれる同江市へお越しください。日本国籍の方にとっては15日間以内の観光の場合、中国のビザが不要です。ロシア入国ビザはダブルエントリービザが必要です。
同江周辺の主なみどころ:
1)街津口ホジェン族民族村。同江周辺には中国で人口の最も少ない北方少数民族 ホジェン族(中国名はHEZHE赫哲族)が古くから住んでいます。同江市から東北約40キロ離れた街津口村にはホジェン族の習慣と文化を紹介する街津口赫哲族民族村があります。ここには、原住民が住んでいる村、民族資料館、ホテル、民族料理屋などもあります。この村は中国東北部で最も有名な観光地の一つで、年間約15万人の観光客を受け入れている能力を持っています。
2)三江口公園。スンガリ川に沿って2キロぐらい伸びているかなり大きいものです。中にはホジェン族資料館、ホテル、中華庭園があります。入口には中国最長の道路- 海南省と黒竜江省を結ぶ高速道路の起点を示す記念碑があります。この公園からちょっと足を伸ばすと朝鮮系の人たちが古くから住みついて暮らしている村あります。ここでは薬用の熊の胆を作っています。
3)アムール川とスンガリ川の合流点。
4)同鑫ショッピングセンター。 同江市で最も大きいショッピングセンターで、一年中賑わっていて、特に多いのはロシアから買出しに来る観光客です。近くには古い仏教のお寺もあります。
5)同江ビール工場。
6)大豆搾油工場。
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